2017.10.2

私は後退している。

否、多分無限廊下を歩いているのだ。どちらから来たのかを忘れて必死に歩くのに景色はやはり変わらなくて、そんな現状に怯えた。

前進している瑠璃をみて、今日も必死に考える。
何を?なんだろう。瑠璃の問題で瑠璃は解決した。なら私は何も干渉すべきでないし改善すべき点はない。けど本当にそうなのかと、自分のせいではないかと疑っている。
もう誰も失いたくないのに。なのにどんどん疎遠になっていく気がした。垢消しされたら縁が切れたときちんと言える。なのに中途半端な距離はまるで生き殺しだ。泣く事も出来ない、フォロワー欄に表示されるだけのアカウントに成り果てたくなかった。
自分が相手に取ってそうであることも恐怖だったし、相手が自分の中でそうなってしまうのも怖かった。

相手を、瑠璃を、菫を、そうしてしまうのが怖い。
何時か私は2人を過去にしてしまうのではないか、私は過去なんて言うのは干渉できない次元の記憶の事だと思っている。
思い出とは過去を過去だと認識して未来を歩いて初めて出来るものだと思う。
残念ながら、私は過去には出来ても、思い出には出来ない。否、本当は過去なんて時間が勝手にしてくれる。きっと、私は現在に干渉できなくなる。彼女達に現在で関係する事が出来なくなるのだ。それが怖い。未来が欲しい。過去だけに留めたくない。

馬鹿げてる、いつか来る自分の感情のせいで起きる物事に怯えて涙を流すなんて、心底、馬鹿げてる