後悔

もっときちんと悩んでおけば良かった。

本当は自分の話ばかりされる事より、自分の話をする君は決まって「自分ばっか話してごめん」って謝る癖に私の話をしたら機嫌が悪くなるのが嫌なんだと怒鳴ってやれば良かった。

私の忠告を聞かずに、自分勝手に怒って「お前は分かってない」「お前は幸せだから」なんて言う癖に後から後から「やっぱりこうだ」と自分で結論を出す君が嫌いだと言ってやりたかった。

数ヶ月経ったら皆なにもなかったかの様に普通に話すのが気持ち悪いと言えばよかった。

「私と渚くんとっちが好きなの?!」にはずっとずーっと「渚くん。」と即答してやればよかった。

私の大事なものの話を聞いてくれない癖に自分の好きなものの話ばかりをする君は大嫌い。

「さーちゃんは気楽でいいよね」って笑ったお前はもっと嫌い。

そしてその次の日にも普通に話しかけて「さーちゃんは頭お花畑だから。」なんて言う癖に、今更「一緒に四人で住みたいよね!」とか抜かした事を私は許さない。早く死ねばいいのに嘘吐きと吐き捨てて全部忘れてやればよかった。そんなこと出来ないのは知ってる。

「年下なんだから経験が少ないから敬語を使え」とか「養われてるんだから言う事を聞け」とか「苦労が足りない」とかもう、ほっといてくれませんか。お前に何がわかるんだよって、そんなに嫌なら殺すなり縁切るなりしてって泣き叫んてやればよかった。

もう、今更過ぎる後悔ばかりなんだけど私の中では何一つ解決してなかった。

 

変に物分りがいい子になろうとしたから、自分で自分の首を絞めた。誰に言われた訳でも無い。怒られたり愚図られたり嫌われるのが怖かっただけ。私が悪いかもしれないって不安に勝てなかっただけ。

 

どうせ分かってくれないって思いながら気にしてるから、やっぱり分かって欲しいんだと思う。……嗚呼、もう、だめだな、ねます、大人しくしてよ。