2018.4.4

私の前の彼氏否、彼女は肌が白くて身体が小さくて髪が長くて触れたら壊れてしまいそうなくらいに弱々しげでそれでいて物事をハッキリさせたがって私にとって憧れだったと今更ながら思う。凛とした彼女は私を人形のように扱ったけれど、やっぱり今でも彼女に似た人を街中で見かけたり話したりすれば少し淋しくなる事はある。嫌いになったから縁を切った訳では無い。確かに愛想は尽きたが思いがなかった訳でもない。
目付きも、仕草も、表情までが似つくその女性は私が降りる二つ前のバス停で降りていった。
黒い帽子を被って短い髪を纏めて。真っ白な服をひらひらひらひらさせながら私は目的地に向かった。
明後日から色々と予定が詰まっている。今日は少し休みたい。それではおやすみなさい