2018.3.29

数分程眠ってしまっていたようで日付が変わっていた。
「例え何人にお前は異常だと後ろ指を指されても私は正常だと胸を張ってそいつ等が全員異常だと言える程自信が持ちたい」と言ったことがある。否、今でも私はそう思っている。
みゆさんがそれに対して「それは自分勝手ではないか?」と問うた。彼女の面白い所は私の発言や意見に対しかなりの高確率で私の想定しない質問をぶつけてくれるところである。

確かにそれは自分勝手なのかもしれないが、沢山の人間が自分勝手をしているのだ。それを正当化するつもりはないが、そいつ等に言われっぱなしで自分が悪いのか、と思い詰めるのはどうも癇に障る。
そして、まるで異常だと言うのが悪な様に言うけれど、決してそれが悪なのかと思ったのだ。
私は異常だと言う人も、黙り込む人も対等であると考えた。何故ならこの世の全ての人間が異常だと言い続けたなら誰も傷つくことは無いのだ。誰もが自分は悪くないと自信を持てば傷つくことは無いのだろう。そして、みゆさんの言うように全員が自分が悪いのかもしれないと自重し自分の欠点を見つけ改善を繰り返したなら優しく綺麗で効率のいい素晴らしい世界ができるはずだ。が、しかし後者な世界になることはきっとないんだと思う。きっとそれは囚人のジレンマだ。だから、私は前者のひとりでありたかった。誰かを否定する人間になりたいわけじゃないけど自分を否定されても揺るがない程度に重くなりたかった。みゆさんはそれっきり黙りこくってしまった。

今の私を今の私はちょっぴり気に入っている。だから、少し幸せだ。おやすみなさい。