2018.1.2

此処のところ精神状態が至極悪い。
父さんと話しているだけで発狂したくなる。頭が割れそうになって意識が少し遠のくのがわかるんだ。そうなるともう落ちていくだけで、ひたすら不安やトラウマや数日間の些細なショックが蘇る。
涙はポロポロ溢れるのに誰かに言うのは惨めだから、電話は掛けないで独りで過ごす。
目を合わせたくないし声を聞きたくないからイヤホンをしているのにしていたら怒られる。もう見たくない聞きたくないのに。ほっといて欲しいのに。本当、ストレスだから早めに死にたい。
最近自分の言動が人を傷つけたり不快にさせてる気がして不安に駆られる。
人は嘘つきだから大丈夫が信用出来なくて、そんなことないよは建前な気がして。いつからこうなってしまったのか、きっと、わたしが紅葉と出会った頃な気がするけど、よく考えると桃果も大概嘘つきだったから分からない。疑心暗鬼とかじゃなくて完全に信じてない。私自身が信じられないし、だから周りも信じられなくて一人で怯えるのはもう寂しくない。気を使われると気を使わなきゃいけないし、気を使わなければ無意識で人の傷つけてしまうから。そして其れを割り切れるほど強くもないから。私は父さん許せない。諦めることは出来ても許すことは出来ないのだろう。常にあの人を忘れられない、そう思うと凄く悲しくなる。
暴力が、暴力が、と口を揃えてみんないうが別に体のアザとかそんなのはもう残ってないし別に気にしてない。怖かった、けどその時誰も助けてくれなかった事実や自分も殴り返さなかった自覚がある。でも、口で言ったことは許せない、耳から離れないお前なんかいらないだとか産まなければよかっただとか早く死ねよだとか、何回言わせればいいんだ、とか、私は怒られる時自分の名前を呼ばれたから自分の名前が大嫌いだった。呼ばれると体が竦む。
恋人からはよく、本名で呼ばれたけどそれがあまり好きじゃなかった。
父さんは私に暴力を振るったりさんざん言うくせに妹には言わなかったし私が妹に少し怒ったらもっと優しくしろと怒られた。だから妹も嫌いだった。贔屓だったのかただ単に私が出来損ないだったのか。知らないが、嫌いだった。
みんな敵だった、私はきっと常に誰かに監視されていて、何かを間違ったら父さんに怒られるんだと思っていたから、だから、先生の手伝いをしたのもそうだし、極力人に笑って、笑顔を貼り付けたのもそうだし、勉強をしたのもそうだし、本を読んでたのだってそうだ。父さんは元々喧嘩が強かったから本当に下手をすれば殺されると思った。でも、殺したいなら早くして欲しいとも思った、そんなに私が憎いなら早く殺せばいいのに、と。家を出されたこともあったけど、大きくなるにつれ自分で家を出るようになった。そして帰らなかった。遊んでたわけじゃない。友達の所になんて言ったら私は監視されてるからまた怒られるのはわかってた。
だから、私は必ず一人でいた。同じ場所にいたら見つかるからいつも隣の区まで歩いた。夜中の二時くらいなこともあった。7時間位歩き続けて結局帰ってきたこともあった。嫌だった、全部嫌だった。何で監視されなきゃいけないのか、分からなかった。
泣くと惨めになるから泣きたくなかった、泣くと、哀れまれるから泣きたくなかった。泣くと悲しいことばかり思い出すから泣きたくなかった。

人間関係の縺れに疲れると多分少し頭がおかしくなる。思考を停止することで楽になろうとしている。

私は楽になれたはずだったのに。結局自分の意志に弱さに負けてまた戻ってきてしまった。
険しい道で生きることがいいことなわけじゃない。
楽な道で生きることが悪いことなわけじゃない。
自分のしたいことが出来ることが楽なわけじゃない。
自分のしたい事をしたら幸せになれるわけでもない。だから私は情熱的に生きようと思った。


菫ちゃんは、優しくて弱くて狡いと思う。
だから私は彼女に何も言いたくなかった。彼女を責めてしまったら彼女は心を開かなくなってしまう気がした。彼女は防衛が得意だから。
でも、言わなければ組織全体の印象がついてしまう。それは私の奢りだろうか、私は間違ったのだろうか。私だって言いたくないのに。私だって、なんて、今日は駄目だ、休んだ方がいいかもしれない。