昔話

妹はいつも、つーちゃんと呼ばれる。両親からも友達からも、先生からも。
私はそれが羨ましかった、本当はあだ名が欲しかったなのかもしれない。
だから、【さーちゃん】というあだ名をくれた、昔の友人は酷いことを言い、支離滅裂な言葉で傷つけられても未だ憎み切れていない。
凄く嬉しかったし、だから今でもその名は捨てられない。

小学校中学年の頃親友がいた。
その子と中学を離れるのが嫌で泣いたことさえある。
その子は私より余程賢くて、変わり者でリーダーシップの強いクラスの中心みたいな子だった。
その子に気に入られて私はぼっちから抜け出せた。
それからその子後ろばかりをついて回っていた、金魚の糞なんて呼ばれた時もあった気がする
でも、その子もそれに満足していた。
だけど何時かそれは友人関係と呼べないのではないかと思い始めた。
私はその時初めて自己を認識して自分の意見を言ってみた、彼女は不服そうにしていた。
暫くして疎遠になって、彼女は私に「ボサ子」とあだ名をつけた。確かナマケモノなんてあだ名をつけられたのもその頃だ。

プライドが高かった私は笑ってみたけど、やっぱり辛かったのを覚えてる。
自分の意見に自信が持てなくなって、肯定する事を繰り返すようになったのもそのせいなのかも、なんて、人様のせいにする気は無いけど少なからず心に傷として残って私の性格には影響を及ぼしているのだろう

それから、「ボサ子」というあだ名でいじめを受けた。多分雑巾とか頭に乗せられたり、汚水を掛けられたり俺の机だけ台拭きされなかったとか物を隠されたり、聞こえるように悪口とかその類。
上靴に画鋲とか、大勢でリンチとかはなかったし、肉体的になにかされたりもなかったし、大勢で暴言はあったけど


風の噂でいじめの主犯は親友だと聞いた、さほど驚かなかったけどいざ耳にすると涙が溢れたのを覚えている。

でも、よく考えるとその時でさえ私は死にたいとは思わなかったなぁ