2017.10.3

夢を見た。

三人の私と話す夢。正確には私がいるから四人の私で話をする夢。

まず、私は彼女達に誰かと問った。
順番は忘れたけど髪が長くて病弱そうな私が答えた「貴方のなりたかった貴方だよ」
髪がサラサラしていてショートカットの私が答えた「幸せな君だよ」其の隣に座る、私に一番似た私が答えた「今のあんただよ」

彼女達はどうする?と尋ねた
私は暫く考えたあと、分からない、と答えた

夢はそこで終わった。



私は決断が甘い、理想を追う決断が出来ない私は中途半端に「朱楼」を利用した。
理想を掴めた気に浸って満足した。
自己満足とエゴを押し付けて人を救った気になって、自己を正しいと信じて。否、間違いでもそれでいいと思える様なそんな人間に、なる決断が出来なかった

いい人でありたかったし、押しつけやエゴを正しいと信じる程無知でもなくなっていた。
間違いでも…!と思える程自分に自信もなくなっていた。

そして、理想を捨てて、理想を過去にして、自分を信じて愛して疑うことをやめる事も出来なかった。
傍観者を傍観者だと割り切ったり線引きをする事も出来なかった。傍観者で居れば常に罪悪感を抱いてしまったし、線引きは常に曖昧。
幸せになる事さえ分からなくなっていた



瑠璃に何時手放されるのかと怯えるくせに自分から手放す事も出来ない。
だけど掴む勇気だってないんだ。

だって理想の様に手を掴む覚悟もなければ、簡単に手に入る幸せ為に何かを諦めるほど利口でもないから。そうやって馬鹿みたいに苦しんだ。

手を掴む、なんて綺麗に言ってみるけど要は干渉だ。
自分がどう思おうが相手からしてみたらいい迷惑な可能性なんて十分にあって、それでも手を伸ばすのは怖くて仕方ない。

だからって手を離すのはもっとできなかった。

だって瑠璃といたかった。それは嘘じゃなくて、何よりの願いだった。でも、幸せにもなりたかった。
私はいつまでも強欲だ。瑠璃と菫と幸せに、なんて。

本当は誰かに言いたいし凄く苦しくてもう、死んでしまいたい。そうじゃなくとも全てのSNSから消えてしまおうか、なんて思っていた。
でも菫にこんな話したくない。あの子は元々この手の話が苦手だし仕事で疲れてるのに頭をさらに痛くさせるような真似は絶対に御免だ。唯でさえ俺も進路の相談に乗ってもらったり、黄色い女の子の愚痴なども聞いてるって言ってた。
更にしんどくさせてしまいたくないし、腐っても「朱楼」だ、心配はできたらこれ以上かけたくない。


















でも、もう答えは出てるんだ。
嫌われても、私は彼女の手をとるしかない。
だってどっちにしろ消えてしまうかもしれないなら、可能性のある方へ進むしかなくて。
例えこの先どれだけ辛くても苦しくても逃げたくても、それしかない。


そしてもしそれでもその可能性が0になっても
笑って「朱楼」でいよう。
強欲なんだ、絶対に、手に入れるよ。